技術資料・研究開発
素材 ②(超高分子量ポリエチレン繊維)
イザナス® 繊維の種類 超高分子量ポリエチレン繊維 素材名称 イザナス® 性質 高強力・軽量・低伸度・耐摩耗、耐候性 特徴 イザナス®は超高分子量ポリエチレンを原料とした繊維です。有機繊維としては最高レベルの強度・弾性率を有します。(同じ重さで比較するとピアノ線の約8倍の強さをもっています。)理論値では、イザナス®を100%使用した10mmのロープで、約20tの重量のものをつりさげることができます。
素材 ②(超高分子量ポリエチレン繊維)
イザナス® 繊維の種類 超高分子量ポリエチレン繊維 素材名称 イザナス® 性質 高強力・軽量・低伸度・耐摩耗、耐候性 特徴 イザナス®は超高分子量ポリエチレンを原料とした繊維です。有機繊維としては最高レベルの強度・弾性率を有します。(同じ重さで比較するとピアノ線の約8倍の強さをもっています。)理論値では、イザナス®を100%使用した10mmのロープで、約20tの重量のものをつりさげることができます。
素材 ①(アラミド・その他)
コーネックス® 繊維の種類 メタ系アラミド 素材名称 コーネックス® 性質 耐熱、防炎、遮熱性、耐薬品性 特徴 コーネックス®は炎や熱にも着炎せず、燃え上がらず溶融して肌に付着することもありません。また、高い遮熱防護性と優れた耐薬品性を持っており、液体窒素の極低温下(-195℃)でも繊維特性を損なわず、保温性に優れています。こうした遮熱、防護性に加えて軽さや丈夫さ、洗濯性の良さを併せ持ちます。耐熱性能はテクノーラ®より優れている。 テクノーラ® 繊維の種類 パラ系アラミド 素材名称 テクノーラ® 性質 耐熱、防炎、耐切創、耐薬品性 特徴 テクノーラ®の破断強度は実用有機繊維の中でも最高の水準にある同一質量ではスチールの8倍、ガラスやポリエステルの3倍あり高強力であると同時に耐疲労性がある。また剛直な分子構造により、寸法安定性にも優れる。耐熱性があり溶融せず、耐薬品性もある。 定番素材 素材品名 品質 用途 エクスファイヤー® コーネックス®95%テクノーラ®5% 難燃グレードの高い素材 過酷な現場作業服 エクスファイヤー® コーネックス®65%難燃レーヨン35% 溶接作業や電気防災服、その他防災保護服 8220 コーネックス®50%防炎綿50%...
素材 ①(アラミド・その他)
コーネックス® 繊維の種類 メタ系アラミド 素材名称 コーネックス® 性質 耐熱、防炎、遮熱性、耐薬品性 特徴 コーネックス®は炎や熱にも着炎せず、燃え上がらず溶融して肌に付着することもありません。また、高い遮熱防護性と優れた耐薬品性を持っており、液体窒素の極低温下(-195℃)でも繊維特性を損なわず、保温性に優れています。こうした遮熱、防護性に加えて軽さや丈夫さ、洗濯性の良さを併せ持ちます。耐熱性能はテクノーラ®より優れている。 テクノーラ® 繊維の種類 パラ系アラミド 素材名称 テクノーラ® 性質 耐熱、防炎、耐切創、耐薬品性 特徴 テクノーラ®の破断強度は実用有機繊維の中でも最高の水準にある同一質量ではスチールの8倍、ガラスやポリエステルの3倍あり高強力であると同時に耐疲労性がある。また剛直な分子構造により、寸法安定性にも優れる。耐熱性があり溶融せず、耐薬品性もある。 定番素材 素材品名 品質 用途 エクスファイヤー® コーネックス®95%テクノーラ®5% 難燃グレードの高い素材 過酷な現場作業服 エクスファイヤー® コーネックス®65%難燃レーヨン35% 溶接作業や電気防災服、その他防災保護服 8220 コーネックス®50%防炎綿50%...
主な受賞
2021年 令和2年度日本機械学会中四国支部賞 技術貢献賞 2009年 第54回森林技術コンテスト 森林技術賞 2009年 第3回ものづくり日本大賞 四国経済産業局長賞 2006年 第18回中小企業優秀新技術・新製品賞 技術・製品部門 優秀賞 2005年 第51回森林技術コンテスト 日本森林技術協会理事長賞 2004年 第50回森林技術コンテスト 優秀賞
主な受賞
2021年 令和2年度日本機械学会中四国支部賞 技術貢献賞 2009年 第54回森林技術コンテスト 森林技術賞 2009年 第3回ものづくり日本大賞 四国経済産業局長賞 2006年 第18回中小企業優秀新技術・新製品賞 技術・製品部門 優秀賞 2005年 第51回森林技術コンテスト 日本森林技術協会理事長賞 2004年 第50回森林技術コンテスト 優秀賞
『I社』の労働安全対策
愛媛の林業会社『I社』の労働安全対策 「I社」は、平成2年に愛媛県上浮穴郡久万町に林業担い手育成を目的として久万町、森林組合、農協、地域住民が出資して役立した株式会社である。設立当初4名であった社員は平成16年4月には44名(平均年齢33歳)となり、林業機械はプロセッサ2台、タワーヤーダ2台、ミニグラップル(3tクラスの油圧ショベルにグラップルヘッドを装着した集材・荷役機械)13台、林内作業車20台など機械装備も充実しており、上浮穴郡内約6万5千haの森林や近隣の地域の森林整備を担う大きな組織に成長している。 平成15年度実績は皆伐390?、間伐14,191?、除伐310ha、林道開設7,875m、作業道開設40,893m他となっており、民有林の間伐や国有林の事業請負、造林補助事業や治山事業にも参入し、久万広域森林租合と並び立つ存在となっでいる。 しかし会社が成長し新規採用者が急激に増加することにより、指導者不足、技能が未熟な職員の増加、また若年者が多いため力任せに無理をしたり、会社の収支が赤字であることの指摘を受け、経営改善のため安全よりも作業効率を重視する傾向が強くなったことなどが原因で労働災害が急増した。(図1参照) このため、平成8年には第1回目の災害多発等特別指導事業場に指定され各種の対策を実施したが、労働災害を減少させることはできず、平成12年~14年まで3年連続で指定を受けたが、各種取り組みの成果が顕れ、平成15年度になってようやく減少に転じることができた。 労働災害の概要 「I社」では平成2年度から16年9月までに148件の労働災害が発生しているが、その加害物は図2のようにチェーンソーが30%、43件発生しており、そのうち40件が「切創」である。受傷個所は図3に示したように33件が腰から下であり、そのうちでも左足の膝と踝(くるぶし)の間が18件と格段に多い。 また、被災者の森林作業経験年数は3年未満が29人、3年以上が11人であり、3年未満の被災者の受傷個所は、27件が腰から下の部分で、その中でも左足の膝と踝の間が14件と最も多い。3年以上の経験者は顔面や肩・首など、通常の作業では考えられない個所を負傷しており、慣れによる不注意が原因と思われる。 伐倒木による事故では、「伐倒木が激突した」や、「跳ねた木に叩かれた」、「落下した枝が激突した」などが17件、造材中の事故が3件、索張り中の事故が1件で、安全確認や退避の遅れが原因と思われるが、放置された林内の除間伐作業は足場も悪く、残存木にはじかれで伐倒木が予想外の方向に倒れることも多く、格別の注意が必要である。 その他加害物には、転倒、墜落、漆かぶれ、蜂など多様であるが、近年腰椎損傷や腰椎椎間板ヘルニアが増加し(12件)、長期加療を要する者もおり緊急に対策をとる必要がある。 労働災害減少への取り組み 「I社」では労働災害防止へ様々な取り組みを行っており、その具体的内容について白川課長から話を伺ったので概要を紹介する。 先に述べたように災害多発等特別指導事業場に指定され、ソフト面では各種の対策をとったが著しい効果は現れなかった。事故はいくら注意してもソフト面だけでは防ぎきれないものと認識を変え、事故がおきてもその被害を最小に止めるため、「リスクアセスメント」の考えを取り入れ、防護用品の整備などのハード面の改善に取り組んだ。 1. 防護用品の整備 (1)チェーンソー防護服 この防護服は平成14年に愛媛県内の繊維メーカー(株式会社トーヨ)が国際規格ISO11393(試験方法や規格)に準拠し日本人の体格に適するよう開発し、「I社」がモニターとして作業現場で着用し、改良を加えながら商品化した物である。重畳は、冬用が約970g、夏用が約500gで、ポリエステル100%の通常の作業ズポンも約500gであることから特に重くはない。表面はポリエステル65%、綿35%、撥水加工布地、内部の防護バッドはナイロン/アラミド繊維ニット5層構造になっている。切断抵抗試験ではISO基準に準じて、ソーチェーン速度20m/秒、接触荷重15Nの条件で切断されない結果が出ている。 「いぶき」では、チェーンソー」による切創事故は技能の未熟な職員に多く、また受傷個所が腰から下に集中していることから、まず「緑の雇用担い手育成対策事業」の「緑の研修生」を対象として、20名に防護服を着用させて作業をさせた。そのうち14~15名が除伐や伐採木の枝払・玉切などのチェーンソーを使う作業に従事したが、そのうち11名がチェーンソーで防護服を切る事故を起こした。 11人のうち3名は防護服を着用していなければ、大怪我になったと思われる状況であった。そのうち2事例について概要を紹介する。 【事例1】 材を玉切中、材が滑り落ちフルスロットルで運転していたチェーンソーが木材とともに右足太股の上に落ち防獲服を切断したが、最後の1枚の布でチェーンソーが止まり、けがをすることを免れた。 防護融の切断状況を見ると、防護服内の繊維がチェーンソーのスプロケットに絡まりソーチェーンの走行を止めるのではなく、まずソーチェーンが特殊繊維の布の上を滑って切り込んでいかない。感じとしては竹を切ったとき、ソーチェーンが滑る感覚に似ており、特殊繊維の布の強度で切れないようである。 なお、この事故後チェーンソーを掃除したが、スプロケットに繊維は絡まっていなかった。 【事例2】 枝払い中、チェーンソーがキックバックし、右膝を水平方向に切った。防護服はほつれた程度切れていたが、身体の損傷はなかった。 最も多い事故はチェーンソーがちょっと触り、数針縫う程度のことが多く、これは表層の布が切れるだけで免れている。 実際に使用している「いぶき」の白川課長の意見は ちょっと当たる事故を防ぐだけなら、もっと薄くて軽くできるし、20m/秒で走行しているソーチェーンが当たることは少ないので、これほどの厚さはいらないのではないか。この生地で作業ズボンを作り、直接下着の上に着るようにすると動きが楽になると思う。 チェーンソーの操作が未熟な者は「左足の膝から太股」や「右足の膝から太股」を切ることが多いが、チェーンソーの操作に慣れた者はこのような切創は減り、思いもよらないところを切る事故が発生する。防護服は初心者用には非常に有効である。 ヘルメットのように法で強制力をもたせて着用を進めないと、一般事業体では導入しにくい。 ズボンのずり落ち防止が必要であり、ズボンの長さは膝下10cmあればよく、動きやすい物にする。 (2)フェイスガード、イアーマフ付ヘルメットの導入 刈払作業や枝払い中にはじいた枝で顔面を打ったり、上を見上げた時顔面に枝が落ちてきたりして、けがをすることが多く、またチェーンソーのキックバックにより顔面を切る大けががあったので、これを防止するためフェースガード付ヘルメットを支給している。 フェイスガードの使用により2名の職員が大けがになるところを軽傷で免れている (3)スパイク付ケプラー長靴やスパイク付安全靴の支給 チェーンソーでの切創や、足を滑らせて転倒し、けがをすることを防止するため、スパイク付耐切創長靴やスパイク付安全靴を支給し、膝から下の切創事故や、滑落、転倒の防止を図っている。 なお、スバ・イク付安全靴は地下足袋より安全であるが、足首の自由が利かない。金属の上(バックホーの排土板など)は滑って危険であることもわかった。 (4)エビネプリン自動注射器の支給 職員全員が蜂毒に対するアレルギー反応の検診を受けたところ、40人中20名が陽性となった。そこで蜂毒によるアナフィラキシーショックを予防するため、陽性と判定された職員にはエビネフリン自動注射器を本人に買わせ、経費を支給している。 2. 安全教育や救急体制の整備...
『I社』の労働安全対策
愛媛の林業会社『I社』の労働安全対策 「I社」は、平成2年に愛媛県上浮穴郡久万町に林業担い手育成を目的として久万町、森林組合、農協、地域住民が出資して役立した株式会社である。設立当初4名であった社員は平成16年4月には44名(平均年齢33歳)となり、林業機械はプロセッサ2台、タワーヤーダ2台、ミニグラップル(3tクラスの油圧ショベルにグラップルヘッドを装着した集材・荷役機械)13台、林内作業車20台など機械装備も充実しており、上浮穴郡内約6万5千haの森林や近隣の地域の森林整備を担う大きな組織に成長している。 平成15年度実績は皆伐390?、間伐14,191?、除伐310ha、林道開設7,875m、作業道開設40,893m他となっており、民有林の間伐や国有林の事業請負、造林補助事業や治山事業にも参入し、久万広域森林租合と並び立つ存在となっでいる。 しかし会社が成長し新規採用者が急激に増加することにより、指導者不足、技能が未熟な職員の増加、また若年者が多いため力任せに無理をしたり、会社の収支が赤字であることの指摘を受け、経営改善のため安全よりも作業効率を重視する傾向が強くなったことなどが原因で労働災害が急増した。(図1参照) このため、平成8年には第1回目の災害多発等特別指導事業場に指定され各種の対策を実施したが、労働災害を減少させることはできず、平成12年~14年まで3年連続で指定を受けたが、各種取り組みの成果が顕れ、平成15年度になってようやく減少に転じることができた。 労働災害の概要 「I社」では平成2年度から16年9月までに148件の労働災害が発生しているが、その加害物は図2のようにチェーンソーが30%、43件発生しており、そのうち40件が「切創」である。受傷個所は図3に示したように33件が腰から下であり、そのうちでも左足の膝と踝(くるぶし)の間が18件と格段に多い。 また、被災者の森林作業経験年数は3年未満が29人、3年以上が11人であり、3年未満の被災者の受傷個所は、27件が腰から下の部分で、その中でも左足の膝と踝の間が14件と最も多い。3年以上の経験者は顔面や肩・首など、通常の作業では考えられない個所を負傷しており、慣れによる不注意が原因と思われる。 伐倒木による事故では、「伐倒木が激突した」や、「跳ねた木に叩かれた」、「落下した枝が激突した」などが17件、造材中の事故が3件、索張り中の事故が1件で、安全確認や退避の遅れが原因と思われるが、放置された林内の除間伐作業は足場も悪く、残存木にはじかれで伐倒木が予想外の方向に倒れることも多く、格別の注意が必要である。 その他加害物には、転倒、墜落、漆かぶれ、蜂など多様であるが、近年腰椎損傷や腰椎椎間板ヘルニアが増加し(12件)、長期加療を要する者もおり緊急に対策をとる必要がある。 労働災害減少への取り組み 「I社」では労働災害防止へ様々な取り組みを行っており、その具体的内容について白川課長から話を伺ったので概要を紹介する。 先に述べたように災害多発等特別指導事業場に指定され、ソフト面では各種の対策をとったが著しい効果は現れなかった。事故はいくら注意してもソフト面だけでは防ぎきれないものと認識を変え、事故がおきてもその被害を最小に止めるため、「リスクアセスメント」の考えを取り入れ、防護用品の整備などのハード面の改善に取り組んだ。 1. 防護用品の整備 (1)チェーンソー防護服 この防護服は平成14年に愛媛県内の繊維メーカー(株式会社トーヨ)が国際規格ISO11393(試験方法や規格)に準拠し日本人の体格に適するよう開発し、「I社」がモニターとして作業現場で着用し、改良を加えながら商品化した物である。重畳は、冬用が約970g、夏用が約500gで、ポリエステル100%の通常の作業ズポンも約500gであることから特に重くはない。表面はポリエステル65%、綿35%、撥水加工布地、内部の防護バッドはナイロン/アラミド繊維ニット5層構造になっている。切断抵抗試験ではISO基準に準じて、ソーチェーン速度20m/秒、接触荷重15Nの条件で切断されない結果が出ている。 「いぶき」では、チェーンソー」による切創事故は技能の未熟な職員に多く、また受傷個所が腰から下に集中していることから、まず「緑の雇用担い手育成対策事業」の「緑の研修生」を対象として、20名に防護服を着用させて作業をさせた。そのうち14~15名が除伐や伐採木の枝払・玉切などのチェーンソーを使う作業に従事したが、そのうち11名がチェーンソーで防護服を切る事故を起こした。 11人のうち3名は防護服を着用していなければ、大怪我になったと思われる状況であった。そのうち2事例について概要を紹介する。 【事例1】 材を玉切中、材が滑り落ちフルスロットルで運転していたチェーンソーが木材とともに右足太股の上に落ち防獲服を切断したが、最後の1枚の布でチェーンソーが止まり、けがをすることを免れた。 防護融の切断状況を見ると、防護服内の繊維がチェーンソーのスプロケットに絡まりソーチェーンの走行を止めるのではなく、まずソーチェーンが特殊繊維の布の上を滑って切り込んでいかない。感じとしては竹を切ったとき、ソーチェーンが滑る感覚に似ており、特殊繊維の布の強度で切れないようである。 なお、この事故後チェーンソーを掃除したが、スプロケットに繊維は絡まっていなかった。 【事例2】 枝払い中、チェーンソーがキックバックし、右膝を水平方向に切った。防護服はほつれた程度切れていたが、身体の損傷はなかった。 最も多い事故はチェーンソーがちょっと触り、数針縫う程度のことが多く、これは表層の布が切れるだけで免れている。 実際に使用している「いぶき」の白川課長の意見は ちょっと当たる事故を防ぐだけなら、もっと薄くて軽くできるし、20m/秒で走行しているソーチェーンが当たることは少ないので、これほどの厚さはいらないのではないか。この生地で作業ズボンを作り、直接下着の上に着るようにすると動きが楽になると思う。 チェーンソーの操作が未熟な者は「左足の膝から太股」や「右足の膝から太股」を切ることが多いが、チェーンソーの操作に慣れた者はこのような切創は減り、思いもよらないところを切る事故が発生する。防護服は初心者用には非常に有効である。 ヘルメットのように法で強制力をもたせて着用を進めないと、一般事業体では導入しにくい。 ズボンのずり落ち防止が必要であり、ズボンの長さは膝下10cmあればよく、動きやすい物にする。 (2)フェイスガード、イアーマフ付ヘルメットの導入 刈払作業や枝払い中にはじいた枝で顔面を打ったり、上を見上げた時顔面に枝が落ちてきたりして、けがをすることが多く、またチェーンソーのキックバックにより顔面を切る大けががあったので、これを防止するためフェースガード付ヘルメットを支給している。 フェイスガードの使用により2名の職員が大けがになるところを軽傷で免れている (3)スパイク付ケプラー長靴やスパイク付安全靴の支給 チェーンソーでの切創や、足を滑らせて転倒し、けがをすることを防止するため、スパイク付耐切創長靴やスパイク付安全靴を支給し、膝から下の切創事故や、滑落、転倒の防止を図っている。 なお、スバ・イク付安全靴は地下足袋より安全であるが、足首の自由が利かない。金属の上(バックホーの排土板など)は滑って危険であることもわかった。 (4)エビネプリン自動注射器の支給 職員全員が蜂毒に対するアレルギー反応の検診を受けたところ、40人中20名が陽性となった。そこで蜂毒によるアナフィラキシーショックを予防するため、陽性と判定された職員にはエビネフリン自動注射器を本人に買わせ、経費を支給している。 2. 安全教育や救急体制の整備...
チェーンソー防護服の開発
高機能繊維を使用し暑熱対策を施したチェーンソー防護服の開発 H19年度 林野庁林業労働災害防止フロンティア補助事業 研究目的 我が国の夏期は温暖化傾向のため30℃を越す真夏日が続いている。林業では高齢化が進行し高温による熱中症が増加、死亡事故も懸念される状況である。炎天下チェーンソー時の防護服の軽量化を図り通気性や吸水性を改善して暑熱対策を施し、熱中症を予防し安全で快適チェーンソー防護服の開発を行う。 研究方法 前述の目的にあった通気性、吸水性(吸汗性)、吸湿性、清涼感等の条件にあった織物が市販されていないので開発する。 軽量(生地目付)、布地強度等は従来品(作業服地)と同等以上 評価試験は、公的試験場(石川県工業試験場 生活部 愛媛県繊維産業試験場)にて行う。 人間工学的デザインは神戸芸術工科大学 ファッションデザイン学部にて行う。 衣服快適性評価は石川県工業試験場にて行う。 研究課題 表素材 表素材の重量は従来品の30%の軽量化をはかり強度は同等とする。 通気性を確保するために3軸の立体織物として通気性を最大にする設計。 毛細管現象により肌側の水分を衣服外へ排出(速乾性)気化熱で体温を下げる設計。 防護パットの能力を向上、パラ型アラミドF配合強度アップを図り軽量化。 裏地に吸汗素材を採用して衣服内部の快適性を向上。 裏素材 上記素材を使用して人間工学的設計を行い作業性を改善する。 視認性の向上、遠方よりの作業者の確認が出来る。 衣服内機構の改善、通気、排気等の工夫(ベンチレーション) 時代にあったデザイン(後継者対策として) 開発・改良により製作する試作品の概念図 織物概念図 織物構成の概念 表素材...
チェーンソー防護服の開発
高機能繊維を使用し暑熱対策を施したチェーンソー防護服の開発 H19年度 林野庁林業労働災害防止フロンティア補助事業 研究目的 我が国の夏期は温暖化傾向のため30℃を越す真夏日が続いている。林業では高齢化が進行し高温による熱中症が増加、死亡事故も懸念される状況である。炎天下チェーンソー時の防護服の軽量化を図り通気性や吸水性を改善して暑熱対策を施し、熱中症を予防し安全で快適チェーンソー防護服の開発を行う。 研究方法 前述の目的にあった通気性、吸水性(吸汗性)、吸湿性、清涼感等の条件にあった織物が市販されていないので開発する。 軽量(生地目付)、布地強度等は従来品(作業服地)と同等以上 評価試験は、公的試験場(石川県工業試験場 生活部 愛媛県繊維産業試験場)にて行う。 人間工学的デザインは神戸芸術工科大学 ファッションデザイン学部にて行う。 衣服快適性評価は石川県工業試験場にて行う。 研究課題 表素材 表素材の重量は従来品の30%の軽量化をはかり強度は同等とする。 通気性を確保するために3軸の立体織物として通気性を最大にする設計。 毛細管現象により肌側の水分を衣服外へ排出(速乾性)気化熱で体温を下げる設計。 防護パットの能力を向上、パラ型アラミドF配合強度アップを図り軽量化。 裏地に吸汗素材を採用して衣服内部の快適性を向上。 裏素材 上記素材を使用して人間工学的設計を行い作業性を改善する。 視認性の向上、遠方よりの作業者の確認が出来る。 衣服内機構の改善、通気、排気等の工夫(ベンチレーション) 時代にあったデザイン(後継者対策として) 開発・改良により製作する試作品の概念図 織物概念図 織物構成の概念 表素材...